今日は村上佳代さん監修の『マンガでわかるWebマーケティング』についてです。
・新しくWebマーケティングの担当になりました。
・Webマーケティングってなんなの？
・KPIって？
と、これからWebマーケティングを学んでいきたい、そんなあなたにおすすめの一冊です。
あらすじ
大手インターネットマーケティング会社「ネットデイズ」のコンサルタントである三立瞳(ミタヒトミ)が、大手住宅メーカー「一洋ホーム」のWebマーケティングを通じて顧客と議論を重ねながら、成長していく物語です。
顧客の無知や、目標設定での認識のズレなど、Webマーケティングの世界でよく起こりがちな事例をもとにマンガと解説文を交えながらWebマーケティングについての知識が学べます。
マーケティングとは？
まず最初にマーケティングとは何か？と聞かれあなたならなんと答えますか？
世の中には色んな定義がありますが、この本では
「事業の現状を分析・考察したうえで、企業の成長につながる戦略や施策を考え、実行に移し、その企業の成長を継続させる考え方や取り組み」
と、定義しています。
そして、Webマーケティングとは
「Webを活用することで、『マーケティング』を促進させる考え方とその取り組みすべて」
という定義で話が進んでいきます。
マーケティングを促進するために行うWeb上の取り組み、
例えばTwitterやFacebookなどのSNS、
アマゾン・楽天などを使ったEC(ネット通販)、
ブログやオウンドメディア、
Googleなどの検索エンジン、メールマガジン、バナー広告等、
Webを使ったあらゆるマーケティング活動がWebマーケティングに当たります。
新人Webマーケターからすると、
「ひゃ～、なにから手を付けたらいいの～」
って感じかと思います(笑)。
少し難しくなってしまいましたが、Webマーケティングを子どもに説明するとしたら、
「Webをつかって沢山のものを売ったり買ったりすることや、その考え方」
といった表現になるでしょう。
PV・UU・CVR
『PV・UU・CVR』
これらの言葉の意味を正しく説明できますか？
PV(ピーブイ)
Page View(ページビュー)・・・Webサイト内で閲覧されたWebページ数
UU(ユーユー)
Unique User(ユニークユーザー)・・・重複をカウントしないユーザー数を指します。
つまり2回そのWebサイトを訪れた人も10回訪れた人も、100ページ見た人も同じ人であれば1カウントという定義で数えていった時の人数です。
CVR(シーブイアール)
Conversion Rate(コンバージョン率)・・・購入数や申込数、問合せ数などの目的を表す数値をUUまたはセッション数で割った%を言います。
例えば月のユニークユーザーが100人、そのうち3人がそのページから商品を購入したとすると、
購入数3人 ÷ UU100人 × 100% ＝ CVR３%
という計算式になります。
あと、もう一つだけ。
これも大事な指標なので覚えておいた方がよい指標です。
セッション数
訪問回数(のべユーザー数)
そのWebページに1回入ってきて出ていったら1セッション。
1か月に3回訪問してくれたら3セッションと数えますので、
UUよりは多くなりますがPVよりは少なくなる数字です。
サイト流入経路
見込み客はどこからやってくるのでしょうか？
Webサイトへの流入経路を分類すると大きくは以下の４つに分かれるのだそうです。
ノーリファラ(リファラル(参照元)がない)
・ブックマーク
・URL直接入力
検索エンジン
・Yahoo!
・Google
・MSN等
外部出向
外部にお金(広告費)を払って露出を高める施策
・住むナビ
・メルマガ
・オーバーチュア(Yahoo！検索連動広告)
・アドワーズ(現在のGoogle広告)
CGM
・ブログ
・ミクシィ
・掲示板(2ちゃんねるなど)
お金をかけて外部出向を沢山してPVだけ上がっても
結局何も買ってくれない見込み客ではない人ばかりのPVでは意味がありません。
流入経路別のPV・UU・CVR等数字を分析して、何に注力するべきなのか。
しっかり数字をもとにPDCAを回せるのがWEBマーケティングの特徴でもあります。
KPI
最近、企業でよく使われているワード『KPI』をご存じでしょうか。
KPIとはKey Performance Indicatorの略で日本語で言うと重要業績評価指標と言います。
目標達成を目指す上での重要な目標数値を、実際の行動の目安となるように、分かり易くしたものです。
マーケティングの目標でいきなりWebからの成約を1000万円と定義するだけではゴールまでの道筋が見えづらいです。
WEBからの売上、年間1000万円を達成するためには、見込み商談額が3000万円必要であれば、商談額3000万円をつくるというKPIが生まれます。
更に、3000万円の商談額を作るには何件ぐらいWEBから問合せがあればいいのでしょうか。
問合せから商談化するのはだいたい3社に1社、平均単価が100万円なのであれば、90社(人)からの問い合わせがあればそのうち30社(人)と商談になり、3000万の商談額が生まれるはず。
であればWEBからの問合せ数90社(人)という数字もKPIになります。
このようにどんどん分解していき、ゴールを達成するための重要な指標(数字)をあぶりだしていき目標数値を設定していきます。
この目標数値(本当のゴールを達成するための手前の目標数字)の事をKPIと呼びます。
このKPIがずれていると、KPIは達成したものの、ゴールは達成しないという事態が起こります。
この物語の中でも、設定したKPIの100万PVというのは達成したものの、売上に全く繋がらず、KPIを見直したという、どの会社でもよくある、『あるある』の事例が登場します。
マンガでわかるWebマーケティング目次
はじめに
序 章
＜解説＞Ｗｅｂマーケッターって何？
第1章
＜マンガ＞PVだけでいいんですか？
＜解説＞瞳を取り巻く環境とＷｅｂマーケティングで使われる指標
第2章
＜マンガ＞そのPVが無駄なんです
＜解説＞ＫＰＩなしでは語れないＷｅｂマーケティング
【コラム１】日本と米国のマーケティングの違い
第3章
＜マンガ＞お客様の顔に書いてあるんです
＜解説＞ユーザーはどこからやってくるのか？――検索エンジンマーケティングの基礎知識
第4章
＜マンガ＞何でわかってもらえないんだろう？
＜解説＞クライアントとコンサルタントのすれ違い
【コラム２】キックオフミーティングの鉄則
第5章
＜マンガ＞トラブル発生？ マジで嫌な予感
＜解説＞Ｗｅｂマーケッターの幸福と憂鬱
【コラム３】営業とマーケは本当に仲が悪いのか！？
第6章
＜マンガ＞マーケッター失格！
＜解説＞Ｗｅｂマーケティングとトラブル、正しい付き合い方
第7章
＜マンガ＞転んでもただじゃ起きないわよ
＜解説＞データベースマーケティングとは？
第8章
＜マンガ＞最後の切り札
＜解説＞成功と失敗の間で――プロジェクトを成功に導けた理由とは？
【コラム４】失敗セミナーを開きたい
第9章
＜マンガ＞あなたに会いたくて
＜解説＞Ｗｅｂマーケッターはこれからどうなるのか？
おわりに
まとめ
この本ではWEBマーケティングの初心者向けにマーケティングの定義や、PV・UU・CVR・KPIなどのマーケティング用語の定義、現場でよく起こる認識の違いなどが、マンガを通じて楽しく学べます。
まさにWebマーケティングの入門書。
Webマーケターが一冊目に読む本としては非常に読みやすい本かと思います。
今日のあなたへの質問
「あなたはWebマーケティングを通じて何を成し遂げたいですか？」
少しでも参考になったら嬉しいです。
それでは今日もご機嫌な一日を！
プロのマーケターを目指している方はこちらの５冊も必見です！
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