リーダーシップとは何かが学べる本『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方:岩田松雄』

リーダーになる51の考え方 リーダー

今日は元スターバックスコーヒージャパン株式会社のCEO岩田松雄さんの『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』についてです。
・この春からリーダーに任命された。
・そもそもリーダーシップとは何か?
・リーダーシップを発揮してチームをよい方向に導きたい。
と、新米リーダーに捧げる「ついていきたい」と思われるリーダーなるための、51の考え方が学べる一冊です。

岩田松雄さんの経歴

【岩田松雄さんの経歴】
大阪大学

日産自動車(自動車メーカー)

アメリカ留学

外資系コンサル

日本・コカ・コーラ役員

アトラス代表取締役(プリクラ)

タカラ常務取締役(大手おもちゃメーカー)

イオンフォレスト代表取締役(ボディーショップ)

スターバックスジャパンCEO

元々は自動車メーカー日産の一社員だった岩田さん。
アメリカ留学・外資系コンサルを経て、役員・代表取締役を歴任し、ボディーショップの売上を2倍にした実績を買われ、スターバックスのCEOに就任しました。

リーダー像の誤解

リーダーと言えば

『カリスマ性』
『プレゼン力』
『実績・経歴』

そんな華やかなイメージがないですか?

岩田さんは、リーダーになる人にとって一番大切なのはそんな華やかな事ではなく『人徳』だと言いきります。
その考えは、岩田さんの高校時代の原体験からきています。
岩田さんは高校時代、野球部の控えメンバーでした。
しかし、3年生になる時、監督からキャプテンに任命されます。
『エースで4番』そういう人が一番キャプテンに向いているかと思っていたが、そうではない。
能力よりも人徳が大事なんじゃないか。
高校時代から、そんなことを考え出したと言います。

人徳の正体

人徳を磨くために大切なのエッセンスが沢山載っているこの本ですが、その中でも特に大切なのがこの2点。

①弱い人を大切にする
②誘惑と恐怖に負けない

①弱い人を大切にする
岩田さんが野球部の控えだった頃、控えの選手たちを大切にしない監督に怒りを覚えた事からこういった考えが生まれました。
強い人にこびへつらう方がはるかに簡単です。
強い人には弱い人の気持ちがわかりづらいのです。
しかし、弱い人たちは、弱い人の気持ちが分かるリーダーを支持します。
岩田さんは現場を大切にします。
スターバックスは当時約1000億円の売上を誇っていましたが、1000億円という売上は、500円のコーヒーを2億回販売した結果生まれた売上です。
現場の弱い立場の人たちが、売上をつくっているのです。
話す言葉の端々で、現場に対するリスペクトがあるかどうかは分かります。
現場を大切にしているか。弱い人を大切にしているか。
そういうあなたの態度を、現場のメンバーはよく見ています。

②誘惑と恐怖に負けない
出世すると『権力』を得る事ができます。
岩田さんも日産の組合役員になり、組合員800人のトップにに立った時、いきなり待遇が変わって戸惑ったそうです。
『権力』による誘惑と恐怖に負けない事が大切です。

『権力』に溺れて、自分の欲を満たすのではなく、弱い人を守るためにその『権力』を使えるか。
あなたはどっちのリーダーについていきたいですか?

リーダーの行動

では、リーダーとしてどういった振る舞いをするのがいいのでしょうか。
岩田さんは『聞きに行く力』が、リーダーにとって大切だと言います。
現場に行って「何か困ったことはないですか?」と聞く。
現場に行って「あの人(店長)はどうですか?」と、上司の部下に対する態度を聞く。
そうする事で現場の本音を吸い上げていく。

幹部たちの報告だけを聞いているだけでは、その会社の実態は見えてきません。
現場の最前線で頑張っている、弱い人たちの生の声を、自分から聞きにいきましょう。

そういったリーダーの行動は常に部下から見られています。
『部下は三日で上司を見極める。上司が部下を見極めるには3年かかる』
そんな言葉があります。
私心を捨て、志をもち、人間として正しい判断をする。
その繰り返しでしか部下から信頼を得る事はできません。

出世させるのは『人徳』がある人

『誰を出世させるか?』という人事評価は非常に大切です。
上司にはペコペコ、部下に横柄な態度をとる人徳がない人でも、売上成績がよいからという理由で出世させてしまうと、今まで話していた人徳主義という考えは一気に崩壊します。
仕事ができなくても、仕事は覚えればいいですが、人柄をよくするのは簡単ではありません。
Bタイプを出世させてしまうと、
「人徳が大事とか言ってるけど、結局数字上げた奴が偉くなるんでしょ!?」
そんな空気が蔓延します。

人材マトリクス

人徳主義を貫くと決めたら、人事評価制度にもしっかり反映させる必要があります。

人徳を向上させるために

人徳を向上させるためにやってはいけない事とやるべき事はこちらです。
①禁止事項
まずはやってはいけない事です。
『悪口』『自慢話』をやめましょう。
悪口を言う=優しい気持ちになれない人
自慢話をする=自分の欲望に勝てない人
この2つを今後一生しない事を今、決めてしまいましょう。

②ミッション
そして自分自身のミッションを改めて確認しましょう。
『好きなこと』
『得意なこと』
『人のためになること』
ビジョナリーカンパニーの針鼠の概念がこの3つのクロスする部分。
ここを徹底的に磨いていく事が大切です。
改めて自分の人生の目的を考え、自分が集中すべき事を明確にしてみましょう。

火花が散る瞬間はいつか?

岩田さんは日産自動車時代、上司にこんな事を言われたそうです。

「いいか、岩田。このラインの中で付加価値を生み出しているのは、火花が散っている、あの瞬間だけなんだ。だからそれ以外、在庫管理をしたり、モノを動かしたり、打合せをしたりするのは全て無駄だという目で見ろ」

サラリーマンは一日8時間、月に160時間、年に1920時間働く訳ですが、その中で実際に付加価値を生み出している時間はどれぐらいあるのでしょうか?
スターバックスで付加価値を生み出しているのはカウンターでお客様がコーヒーを注文してドリンクを渡される瞬間。
その瞬間こそがスターバックスで最も付加価値を生み出している瞬間なんだそうです。
だからそこに社員の意識を集中させる。
いかにパートナーが輝いてドリンクをお客様に渡せるか。
そのための仕組みづくりが、ビジネスを成功させるための大きな鍵なんだとか。
あなたが携わっているビジネスの火花が散る瞬間はいつですか?

時間と効率を徹底的に意識する

最後は時間と効率についてです。
エレベーターに乗った後、『行先ボタン』と『閉めるボタン』、どっちを先に押した方が効率的でしょうか。
答えは先に『閉めるボタン』を押す事です。
先に閉めるボタンを押すと、ほんの0・数秒ですが、早くエレベーターは動き出します。
たかが0・数秒ですが、この積み重ねがいずれ何時間、何日にもなるのです。
こういった基本動作を若いうちに身につけておけるかどうかで、その後の手にできる時間に雲泥の差が出てくるのだそうです。

僕は若い頃、商談の帰りに先輩営業マンに、
「なんで、先に行先ボタンを押さないんだ?閉まった後にもう一回開いたらどうするんだ?」
と、怒られた事があって、
『いや、どう考えても閉まるボタン先に押した方が早いでしょ!?』
と、思っていたのですが、先輩の意見を否定せずに上手く言い返す言葉が思いつかず、悔しい思いをした経験があるんですが、そんな自分の思っていた事をスターバックスのCEOさんがちゃんと文章として残してくれているのを見て、とても嬉しくなりました。

まとめ

ついていきたいリーダーと言われて、『カリスマ性』とか『プレゼン力』といった華々しいイメージを持ったかもしれませんが、本物のリーダーはそんな事よりも『人徳』を大切にします。
『弱い人を大切にして、誘惑に負けない』
そんなシンプルで地味な事を、愚直にやり続けられるかどうかが『ついていきたいリーダー』になるために必要な考えだったのです。
「カリスマリーダーになりたい!」と思っていた人にとっては拍子抜けな内容だったかもしれません。
ですが、この本にはスターバックスという1000億円企業を最高のチームにまとめていった本物のリーダーの金言が詰まっています。

今日のあなたへの質問。
「なにか困った事はないですか?」
少しでも参考になったら嬉しいです。
それでは今日もご機嫌な一日を!

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