ビジネスモデルのつくり方『日替わり弁当のみで年商70億円_スタンフォード大学MBAの教材に_東京大田区・弁当屋のすごい経営:菅原勇一郎』

すごい経営 ビジネス

今日は『日替わり弁当のみで年商70億円スタンフォード大学MBAの教材に東京大田区・弁当屋のすごい経営』についてです。
・玉子屋って車、見た事あるよ。
・弁当だけで70億円の売上なんて嘘でしょ!?
・450円の日替わり弁当だけでどうやって利益を出すの?
と、色んなビジネスモデルに興味津々の、そんなあなたにおすすめの一冊です。

日本の中小企業

日本にある企業数は380万社と言われており、そのうち99.7%が中小企業と言われます。
日本の雇用の7割、GDPの6割を占めるのは他ならぬ中小企業なのです。

しかし経済産業省の分析によると、
日本の中小企業の約1/3にあたる127万社で後継者がまだ見つかっていないんだとか。
もしこの127万社が廃業することになったら、650万人の雇用と22兆円のGDPが失われる事になるそうです。

玉子屋とは?

中小企業の1つである玉子屋さんは東京大田区にあるお弁当屋さんです。
お弁当屋さんといっても町の小さなお弁当屋さんではなく、1日7万食の弁当を作っている大きな大きなお弁当屋さんです。
東京ドームの収容人数は約4万6千人。
コンサートなどのイベントでは5万人を超えるそうです。
7万食というのは、超満員の東京ドームのお客さま全員に配っても食べきれないぐらいの量のお弁当を、毎日作っている事になるんだそうです。

10代の配送スタッフもいるし79歳の弁当の盛り付けをしているスタッフもいる元気な会社です。

玉子屋が上手くいっている理由

僕はこの本を読んで玉子屋さんが上手くいっている理由は以下の3つかなぁと思いました。

1.品質のこだわり
まずはメーカーとしての基礎となる部分、お弁当の品質です。
1日に7万食を作れるようになると仕入れの部分でもかなり有利になってくるので、安い原価で商品を仕入れる事ができるようになります。
しかし、玉子屋さんはその安い原価の中、原価率を約53%に保って、よりよいお弁当を世の中に送り出しています。
普通の仕入れ値で経営しているお弁当屋さんだったら原価率60%を超えるような品質のお弁当を作っているからこそ、世の中に受け入れられる品質のお弁当になっているんではないでしょうか。

2.配送システム
朝9時~10時30分に注文を受け付けて、12時までにすべての弁当を配り終えるというのは並大抵の努力では実現しません。
だって7万食ですよ。どうやって全部配るのか想像もつきません。

まだ注文が入っていない朝8時の段階から遠方向けの配達車は見込みのお弁当を乗せて、出発するんだそうです。
配達車には遠距離エリア担当・中距離エリア担当・近距離エリア担当があるのですが、その間の調整車と呼ばれる配達車が注文の多い少ないによって弁当を受け渡すことで配送システムを強固なものにしているんだそうです。

このシステムの効果もあって玉子屋さんの弁当廃棄率は0.1%と、一般の1/30なんだそうです。
環境省と農林水産省の2015年度の発表によれば、日本国内で1年間に発生した食品廃棄物の量は約2800万トン。
これは日本の食料消費全体の約3割にあたり、大きな社会問題になっています。
玉子屋の廃棄率は0.1%というのは6万食の弁当を作っても残るのはせいぜい60個程度という驚異的な数字なんだそうです。

3.社員教育/採用
お弁当の品質を維持し、毎日毎日時間内にお客さまに届ける仕組みはそれを支える人がいて初めて成り立ちます。

玉子屋で人を採用する時のポイントは以下の3つなんだそうです。
1.素直な心
2.感謝する気持ち
3.他人のせいにしない
この3つがそろっている人であれば、あとは玉子屋がしっかり教育しますと、そんな気持ちで採用活動をやっているんだそうです。

玉子屋の危機

順調そうに見える玉子屋さんも、会社存続の危機に立たされたことがあるんだそうです。
それはある日起こった食中毒事件です。
当時最大の顧客だった三井造船で食中毒の事件が起こりました。
その時の三井造船のお弁当注文数は全体の約4割。
最大顧客との取引が終ればこの会社は潰れてしまいます。

食中毒事件という事でTVでも騒がれ、他のお客さまからの解約連絡も相次ぎました。
そんな中、会社を救ってくれたの昔からいた社員とお客様でした。

当時の会長は食中毒事件の後、開き直って残った社員と一緒に伊豆の温泉旅行に行ったんだそうです。
そこで、社員の一人にこう言われたんだそうです。
「僕、辞めないですから大丈夫ですよ。」

その言葉で火がついてもう一回頑張ろうと思うようになったと!

そしてもう一人が三井造船の担当者さんです。
食中毒事件後に土下座して謝りに来た会長と若手営業マンの事を意気に感じたその担当者は自分の首をかけ、玉子屋の弁当を引き続き取る事を決定してくれたんだそうです。
まるでドラマの脚本を読んでいるような、そんな気分にさせられるエピソードだと思いました。

「三方よし」

玉子屋が大事にしている「三方よし」という考え方は
・売り手よし
従業員が満足していること
・買い手よし
提供するサービスをお客さまが喜んで受けていること
・世間よし
健全経営であること
と、3者みんながハッピーであるという考え方です。
「三方よし」の事業は伸び続けます。
逆に、誰かが勝って誰かが損をするようなそんな商売は長続きしないんだそうです。
食中毒事件をきっかけに、真剣にお客様の側に立って考えるようになった玉子屋さんは企業として一皮剥ける事ができたんだそうです。

事業に失敗するコツ

「終わりに」と題された章にはこんな言葉が紹介されています。

事業に失敗するコツ
第一条:旧来の方法が一番良いと信じていること。
第二条:もちはもち屋だとうぬぼれていること。
第三条:ひまがないといって本を読まぬこと。
第四条:どうにかなると考えていること。
第五条:稼ぐに追いつく貧乏なしとむやみやたらと骨を折ること。
第六条:良いものはだまっていても売れると安心していること。
第七条:高い給料は出せないといって人を安く使うこと。
第八条:支払いは延ばす方が得だとなるべく支払わぬ工夫をすること。
第九条:機械は高いといって人を使うこと。
第十条:お客は我がまま過ぎると考えること。
第十一条:商売人は人情は禁物だと考えること。
第十二条:そんなことは出来ないと改善せぬこと。

玉子屋の社長室の応接コーナーにはこんな額が飾ってあるんだそうです。
会社の調子がいい時、逆に調子が上がらない時、決断を迫られた時、
自分の環境次第で目に留まる教訓が違うんだそうです。

まとめ

2代目社長とはいえ、こういった起業家の物語は本当にいつも面白いなぁと思います。
色んな事を考えて、色んな事を試してみて、上手くいかなかった事も沢山あるけど、その経験があるから今の自分がある。
そんな一人の青年の軌跡をたった1500円で読む事ができる。
だから本って本当に価値のあるものだなぁと思います。

「こんな社長が自社の社長だったらいいのになー」
と思いつつ、
「だったら自分がそんな社長になればいいじゃないかー!?」
とも思いました。

世の中、こんなにも頑張っている人がいるんだから、自分ももっと頑張れる。
そんな風に思える一冊です。

今日のあなたへの質問
「あなたがもし玉子屋の2代目社長だったら、どんな改革をしますか?」
少しでも参考になったら嬉しいです。
それでは今日もご機嫌な一日を!

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