今日は三田紀房さんの『汗をかかずにトップを奪え!』についてです。
・早く成果を上げてめちゃめちゃ稼ぎたい!
・同期をぶっちぎって1番になりたい!
・流石〇〇君!と社内で言われる奴になりたい!
と、いよいよこの春から新入社員として会社で働き始める野心満々の新入社員の方にこそ読んでいただきたい一冊です。
三田紀房
三田紀房さんとはあの東大合格マンガ、ドラゴン桜の作者さん、漫画家さんです。
ドラゴン桜/エンゼルバンク/アルキメデスの大戦/クロカンなど、数々のヒット作を生み出している方です。
「仕事なんてのはしょせんヒマつぶしだ」など、
「えっ!・・・でも言われてみれば確かにそうかも。。。」
と、思わず考えさせられてしまうショッキングな言葉を沢山使う方なので、マンガ含めて非常に面白いです。
汗をかかずにトップを奪え!目次
仕事とは「大いなるヒマつぶし」だ!
仕事を辞めたい原因は「半径五メートル」の人間関係にある!
会社の「地盤、看板、カバン」を使いこなせ!
タテ(上司)、ヨコ(同僚)、ナナメ(外部)に人脈をつくれ!
仕事は五分、残りは「作業」だ!
会議をやめて「円陣」を組め!
「指名されること」こそ最高の評価だ!
使われるのがイヤなら、選ぶ側に回る。
ダマされるのがイヤなら、ダマす側に回る。
社会のルールに文句をつける前に、ルールをつくる側に回る。
基本的には、それだけの話だ。
などなど、ショッキングなタイトルが目白押し。
『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾が今、始まります。
騙されるな!
三田紀房さんはまず、騙されるな!と僕たちに警笛を鳴らします。
例えばフリーター。
総務省統計局によると2020年の時点でフリーターは約136万人。
15歳から34歳までの若年者で、学生でも主婦でもなく、パートやアルバイトなどの非正規雇用形態で働く人がフリーターに該当します。
フリーターは「好きな事しながら」とか「夢を追いかけながら自由に働ける」といったきれいごとがが並べられた時期もありました。
結局はフリーターや非正規雇用によって「安い賃金で働く大量の若手が、高い賃金の中高年を支える」という仕組みができあがりました。
成果主義
また、成果主義という言葉も同様です。
「成果を上げれば年功序列じゃなくて給料が上がる」と、喜んでいたのは若者だけ。
成果主義の名のもとに企業は定期昇給をする必要がなくなりましたのでその分の人件費は毎年カット。
また、「成果」が出せなかった社員からは思い切って給与を引き下げる事が可能となりました。しかも成果が上がったか上がらなかったかなんてのは経営者のさじ加減ひとつでいかようにも評価できちゃいます。
このようなフリーターや非正規社員、成果主義の仕組みは偶然できたのでしょうか。
いえ、「頭のいい連中」が都合のいいようにシナリオを書き、何も意義を唱えない正直者がこれに乗っかり、システムができあがったのです。
そう、僕たちは頭のいい連中の手のひらで踊らされているのです。
結局は人間関係
人が会社を辞めたいと思う最大の理由は、人間関係です。
しかも、半径5m以内の関係が大事だと三田さんは言います。
解決方法としては以下の3つ
1.他社から必要以上に好かれようとせず、適度な変わり者になること
2.会社では別人格を演じること
3.たかが仕事じゃないかと割り切ること
周りの人に期待し過ぎるのもやめましょうと。
どこかの知らないおじさんが自分の欲のために起こしたのが会社という組織。
そんな組織の中で「頑張りが中立公正に認められない!」なんて怒っているなんて時間の無駄でしかありません。
どこかのおじさんが作った組織なんだから、そのおじさんの好き嫌いで評価は上がったり下がったりするし、そんなことをいちいち気に病んでいるのは無駄です。
自分の理想の組織を作りたいなら、力をつけて、自分で会社を作るしかないのです。
人の組織にお世話になりながら、文句を言い続けているサラリーマンのまぁ多いこと。。。
会社を利用しろ
今の会社が嫌な場合、転職/起業/今の会社に残り続ける等の選択肢がありますが、まずは『今の会社をいつでも辞められる状態』まで力を蓄える事が大切です。
一人で起業した場合、コネも人脈もない状態からスタートですが、会社に所属すれば、会社が今まで培ってきた「地盤、看板、カバン」を利用する事ができます。
地盤は様々な業者やお客様とのネットワーク
看板は名刺。〇〇会社の〇〇さんという風に名乗る事ができます。
カバンは給料/交通費/出張費、あるいはパソコンや机/携帯電話などが当たります。
これらの武器を最大限に活かしてまずは自分の実力をつけましょう。
まとめ
この他にもこの本では、仕事の進め方や会議の進め方、指名される技術など、普通のビジネス書では学べない、三田さんならではの仕事哲学が学べます。
この本は結局のところ、
使われるのがイヤなら、使う側に回れ!
ダマされるのがイヤなら、ダマす側に回れ!
社会のルールに文句をつける前に、ルールをつくる側に回れ!
という事を伝えている本です。
そんな人生、嫌ですか?
でも、世の中の仕組みはそうなっているんだそうです。
いつまでも騙され続けるか、早いところ現実に気づいて、ルールをつくる側になるのか?
少なくとも、騙され続ける人生は嫌ですよね?
いつまでも甘い事を言っていたい社会人の僕らの頭をガツンと殴ってくれるような、目を覚ますには丁度よい本だと思いました。
今日のあなたへの質問
「自分もダマされているんじゃないかと思う事はありますか?」
少しでも参考になったら嬉しいです。
それでは今日もご機嫌な一日を!
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