コンサルタントになるには?『コンサル一年目が学ぶこと:大石哲之』本物になりたい!

コンサル一年目が学ぶこと ビジネス
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今日は大石哲之さんの『コンサル一年目が学ぶこと』についてです。
・4月からコンサルタントとして社会人デビューします
・外資系の企業にコンサルタントとして入社する事になりました。
・独立して、コンサルタントとして仕事をしていく事になった!
と、コンサルタントとしての基礎を学びたい、そんなあなたに読んでいただきたい一冊です。

【目次】コンサル一年目が学ぶこと

第1章 コンサル流話す技術
01 結論から話す
02 Talk Straight 端的に話す
03 数字というファクトで語る etc

第2章 コンサル流思考術
10 「考え方を考える」という考え方
11 ロジックツリーを使いこなす
12 雲雨傘 提案の基本 etc

第3章 コンサル流デスクワーク術
16 文書作成の基本、議事録書きをマスターする
17 最強パワポ資料作成術
18 エクセル、パワーポイントは、作成スピードが勝負 etc

第4章 コンサル流ビジネスマインド
23 ヴァリューを出す
24 喋らないなら会議に出るな
25 「時間はお金」と認識する etc
などなど。「話す」「考える」「デスクワーク」「マインド」という4つのカテゴリーに分けられています。
流石コンサルタント!
整理して分かり易く伝える技術をふんだんに使った本の構成になっています。

第1章 コンサル流話す技術

第1章の話す技術では、「結論から話す」「端的に話す」「数字で語る」などの話す時に大切な考え方を徹底的に学びます
PREP法という技術も大切で、
Point=結論
Reason=理由付け
Example=具体例
Point=結論の繰り返しで締める
という順番で話すと聞く方も話がすっきりと頭に入ってくるんだとか。

先輩や上司に質問された時、グダグダ話して「でっ、結局何が言いたいの?」と言われた事はありませんか?
忙しい上司やクライアントはまずは結論を聞きたいのです。
聞かれた質問には端的にまずは答えを提示しましょう。そのあと、理由や具体例を添えればいいのです。
「あの資料もうできた?」と聞かれて「実は昨日、部長から急な依頼が・・・」と、話しているようではコンサルタントとは言えません。
「まだ30%程しかできておりません。なぜならば・・・・」と、結論から先に話しましょう。

また、もうひとつ大切なのが数字と論理で語る事です。
人は嘘をつきますが、数字は噓をつきません。
数字はファクト(事実)であり、世界共通言語でもあります。
文化の違う人と仕事をする時も有効で、新人のうちはとにかく数字で語る事が必要です。
「最近なんとなく売上数字が落ち込んでいるように感じるのですが・・・」
ではなく、
「ここ3カ月の売上数字は前年比80%、目標比70%で推移しており、このままでは・・・」と、具体多岐な数字やパーセントを使う事で、途端に説得力が増してきます。
「沢山」とか「いっぱい」とか言ってるうちは、話の土台にも乗れないと思っておいた方がよいでしょう。

第2章 コンサル流思考術

次の章では「コンサル流思考術」を学びます。
著者の言葉を借りると「考え方を考える」という考え方。
なんのこっちゃと、非常に難しい表現なのですが、要は仕事(作業)を始める前に、どうやったらその答えに辿り着くか。
どういう手順で仕事を進めていけば、求めている答えに辿り着けるかを考えてから仕事を進めましょうという考え方です。
まずはアプローチ方法を考えてこの順番で進めていいかどうかの合意をとる。
そのプロセスを飛ばしていきなり作業に入ると、
「そんな仕事頼んでないんだけど!」と言われてしまう事も多々あるんだとか。
コンサルタントは一生懸命丁寧にやったから評価される仕事ではありません。
お客様や上司の期待を正確に把握して、その期待値を1%でも超えていかなければなりません。
相手の期待値を正確に把握し、どのようにアプローチをすれば答えに辿り着くのかの合意をとってから仕事をスタートさせましょう。

その他にも考え方についてのテクニックがいくつか紹介されています。
ロジックツリー
漏れなく、ダブりなく論点を洗い出し、図にまとめて整理していく方法です。
例えばこんな感じ。

綺麗に整理したのち、どこから対応していくかを決めていきます。

雲雨傘理論
雲(事実)・・・雲が出ている
雨(解釈)・・・雲が出ているから雨が降りそうだな
傘(アクション)・・・雨が降りそうだから傘を持っていこう
事実を整理して、解釈してアクションプランを決めていく。
この考え方もコンサルタントとしての基本なんだとか。

仮説思考
「はじめに仮設ありき」これはコンサルタントの思考法の中でももっとも重要な特徴のひとつです。
何かのリサーチをする時、闇雲に情報を集めていてはいくら時間があっても足りません。
間違っていてもいいのでまずはじめに大胆な仮説を立ててみる事が大切です。
殺人事件が起きた時、刑事はまず仮設を立てます。
仮説「一緒に住んでいたお兄さんが犯人ではないのか?」
そしてその証拠になるような情報を集めていきます。
証拠を集めるうちにこの仮説は違う、
「一緒には住んでいない妹の方が怪しいのでは?」
できるコンサルタントはそんな風に仮説→検証→フィードバックのサイクルを高速で回すことによって意思決定のスピードを早めていくのです。

第3章 コンサル流デスクワーク術

第3章では「議事録」「パワーポイント」「エクセル」等のデスクワークで作成する資料について学びます。
議事録で必ず盛り込むべき項目は以下
・日時
・場所
・参加者
・アジェンダ

そして
・決まった事
・決まらなかった事(次回持越し)
・確認が必要なこと
・次回に向けてのTODO(誰がいつまでになにをやるか)

慣れない間は徹底的にこのフォーマットに沿って議事録を作成してみましょう。

次にパワーポイントですが、パワポは1スライド1メッセージが基本。
沢山言いたい事を盛り込んでは伝えたい事も伝わりません。
議事録や資料は完璧にやろうと思えばいくらでも時間をかけて作成する事ができますので、ゴールから逆算して最速で資料を作っていく事が求められます。
パワーポイントを作成する際もまずは最終的にこのプレゼンテーションで何を伝えたいかを整理し、先に骨組みを作ってしまいます。
アウトプットドリブンと呼ぶそうですが、最終的なアウトプットをイメージしながら、空のタイトルのみのパワーポイント資料を作ってしまい、骨組みができあがってから中身を埋めていく事が大事なんだそうです。

その他にもエクセルのショートカットキーを覚えたりグラフの作り方を覚えたり、マウスを外してでもPCのショートカットキーを覚えて時間を短縮する方法など、事務作業の時間を極限まで短くし、本業のコンサルタントの仕事に時間を割くノウハウが詰まっている章です。

第4章 コンサル流ビジネスマインド

最後の章はコンサルタントのマインドについてです。
社会人というのは「消費者」ではなく「生産者」です。
ヴァリュー(Value)を出せなければそこにいる意味はありません。
厳しい言い方ですが、学生時代まで大切にされていたのはあなたがお金を払う消費者側だったからです。
自分自身ではお金を払っている認識がない人もいるかもしれませんが、親が授業料を払ってくれていたりと、学生のうちはお客様なのです。
ですが、社会人になったら立場は逆転します。
会議にもお金がかかってますので、会議に出ても発言をしないのであればあなたはその会議に出る必要はありません。

「時間はお金」という認識を持ち、常にヴァリューを出し続けるというマインドがなければ一流のコンサルタントにはなれません。

まとめ

冒頭でもお伝えしましたが、流石コンサルタント!と納得の整理された情報がこの本からは学べます。
コンサルタントに限らず、これから社会人になる全ての人に読んで欲しい1冊です。
みんながこんなマインド・意識を持ち、資料作成をサクサクやりながら、考え、話す集団であれば、その企業は超一流の企業になっていく事でしょう。
一流のコンサルタントを目指している人の必読書とも言える一冊かと思います。

今日のあなたへの質問
「コンサル一年目が学ぶこと、あなたはいくつできてますか?」
少しでも参考になったら嬉しいです。
それでは今日もご機嫌な一日を!

文章を読むのが苦手という人用に、図解で解説してくれている分かり易いバージョンもあります。

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