仕事できる人になりたいと思ったら読む本『トップ1%の人だけが実践している思考の法則:永田豊志』

トップ1%の人だけが実践している思考の法則 ビジネス
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今日は「トップ1%の人だけが実践している思考の法則」についてです。
・もっと仕事で成果を出したい!
・自分のビジネスにイノベーションを起こしたい!
・ビジネスで成果を出している人たちはどんな事を考えているのだろう?
と、ビジネスの世界でもっともっと結果を出したいと思っているあなたにお薦めの本です。

この本を読むとビジネスの世界で実際に成果を出している人の具体例を通じて、イノベーション人材になるための考え方が学べます。

イノベーション

日本の全法人数255万社
設立5年で約85%の企業が消失
10年以上存続できる企業はほんの6.3%(2005年国税庁調べ)
20年続く企業はほんの2%強。
私たちは約40年にわたって長い仕事人生を過ごしますが、
その間ずっと生き残れる企業やビジネスは、1%以下に過ぎないのです。

ではどうやってこの厳しい世界で生き残っていけばよいのでしょうか?

パソコンの父と言われているアラン・カーティス・ケイさんは
「未来を予測する最善の方法はそれを発明することだ!」
と言っています。
つまり、今あるもの、今ある既存のゲームのルールの中で戦うのではなく、
ゲームのルールを変えて(発明して)しまえばいいのですと。

トップ1%の人は常にイノベーションを意識して仕事をしています。

イノベーションとは経済学者シュンペーターが1911年に「経済発展の理論」で唱えた理念で、
モノ、しくみなどに対して、全く新しい技術や考え方、活用法などを取り入れて新たな価値を生み出し、社会的に大きな変化を起こすことを指す言葉です。

5Aサイクル

イノベーションの循環サイクルとして著者は以下の
「5Aサイクル」と呼ばれるサイクルを何度も何度も回していく事が大切だと言っています。

Awareness 顧客の抱える問題の「認知」
Approach 問題解決のための従来と異なる「アプローチ」
Action アイディアのスピーディーな「実行」
Analysis 仮説と実行結果の差異に対する「分析」
Adjustment マーケットニーズに合わせた柔軟な「適応」

「認知」→「アプローチ」→「実行」→「分析」→「適応」のサイクルを高速で回していき、ビジネスの試行錯誤と適応を繰り返しながら生存能力を磨いていく。
近い将来、イノベーションの循環サイクルを持つビジネスマンと持たないビジネスマンの差は、残酷なほどの「格差」をもたらすことになるでしょう。
変化の激しいビジネスの世界で生き残っていくためには「5Aサイクル」を回しながら生存能力を高めていく必要がありそうです。

小さな実験

イノベーションを起こすためには小さな実験が大切です。
計画は完璧じゃなくて大丈夫です。
逆に完璧を目指すといつまで経ってもスタートできません。
☑試作品の製作
☑無料サンプルの配布
できる事から始めてみましょう。

一休.comの創業者、森正文氏も小さな実験からイノベーションを起こした1人です。
サラリーマンだった森氏はある夜新宿の明かりがまばらな有名高級ホテルを見上げました。
その時彼は「これこそ究極の在庫だ」という考えが閃いたのだそうです。
そこで翌日からホテルと掛け合い、まずはヤフーオークションで空室をさばきました(小さな実験)
これはいけると確信した森氏は予約サイト一休ドットコムを開設。
旅行大手の近畿日本ツーリストが1.9%の経常利益率であるのに比べ、
経常利益29.5%という超高収益企業を作り上げたのだそうです。

アイディアにオリジナルはありません。
あなたが何か思いついたとしても、少なくとも1000人ぐらいは同じこと考えているそうです。
大事なのは実行するスピードとパワー。

目の前の黄金の景色は見えているでしょうか?
森氏には在庫の山に映ったホテルの空室も他の人から見たらただの暗い窓にしか見えなかったかもしれません。

顧客の不満

売り手の不満
顧客にアピールする機会がない

買い手の不満
自分に合うものがどこにあるのか分からない
をマッチングする事で成功している企業は沢山あります。

有名なのはリクルート

就職サイト情報から始まったリクルートはライフイベントに合わせて次々とサービスを展開。
就職 リクナビ
採用したい企業と働き先を探している学生
スーモ
家を売りたい(貸したい)企業と家を買いたい(借りたい)人
ごはん ホットペッパー
飲食店を営む企業と外でご飯を食べたい人
旅行 じゃらん
旅行会社と旅行に行きたい人
結婚 ゼクシィ
結婚式場と結婚したい人

顧客の不満に鈍感になりがちな業界大手

アメリカのとあるビジネスマンの元に1通の督促状が来ました。
送付元はレンタルビデオ大手のブロックバスターで、内容は延滞しているレンタルDVD「アポロ13」の延滞料40ドル(約4千円)を直ちに払うように求めるものでした。
彼は「延滞料を気にする必要のないレンタル屋はできないだろうか?」と考えました。
そして、「もし月額定額料金で何枚でもDVDが借りられるサービスがあればうけるのではないか」と考えました。
この彼の名前はリード・ヘイスティングスといい、ネットフリックス社という業界1位のオンラインDVDレンタル会社の創業者兼CEOです。
1997年に創業したネットスリックスはその後急成長を続け、2010年には2000万人の顧客を持ち、2011年時点で売上8.7億ドル(約870億円)を超えるまでになりました。
一方のブロックバスターは2010年に破産。
1通の督促状をきっかけに1社は成功の階段を駆け上がり、1社は破滅してしまった例です。

顧客の不満以外にも
不安/不信/不当/不具合/不確実/不道徳/不義理を解消する事ができればそれはビジネスになります。
あなたの周りにはどんな「不●」が転がっているでしょうか。
そして、それをチャンスと捉えられる目は持ち合わせているでしょうか?

今日のあなたへの質問
「もし、この問題を解決したらビジネスになるだろうか?」

それでは今日もご機嫌な一日を!

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