会社辞めたい疲れた20代30代に贈る本『組織にいながら自由に働く:仲山進也』

組織にいながら、自由に働く。 副業
※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

今日は『組織にいながら自由に働く』についてです。
・会社の中で自由に立ち回りたい!
・組織の中で好きなことをやりたい!
・会社に所属しながら自分のやりたい事にも挑戦したい!
と、サラリーマンをやりながらも、自由な働き方を求めている、そんなあなたにお薦めの本です。

仲山進也さん

この本は楽天大学、大学長を務め、仲山考材株式会社代表取締役の仲山進也さんの本です。
仲山さんは
上場企業(楽天株式会社)の正社員であり、
兼業自由・勤怠自由・仕事内容自由というポジションを確立しており、
自分の会社(仲山考材株式会社)を経営しつつ、
横浜F・マリノスとプロ契約(2017年当時)を結ぶという、
なんとも自由な働き方をしている人です。

そんな自由な働き方が昨今の副業ブームと相まって「話を聞かせて欲しい」という依頼が後を絶たないんだそうです。

加減乗除の法則

仲山さん曰く、働き方には4つのステージがあり、いきなり自由な働き方は難しく、1つ1つのステージを乗り越えていかなければならないんだそうです。
その4つのステージがこちら
STAGE1
加(+)自由な働き方のOSをインストールする
・できることを増やす、ニガテなことをやる、亮稽古の期間
・仕事の報酬は「仕事」
STAGE2
減(-)強みを磨く
・好みでない作業を減らして、強みに集中する期間
・仕事の報酬は「強み」
STAGE3
乗(×)独創と強創 仲間と遊ぶ
・磨き上げた強みに、別の強みを掛け合わせる期間
・仕事の報酬は「仲間」
STAGE4
徐(÷)何にもしばられない自由な働き方
・ひとつの作業をしていると複数の仕事が同時に進むようにする
・仕事の報酬は「自由」

つまり、
最初は仕事をしまくって、できる事を増やし、そのうち自分の強みに特化して、仲間を作って、ひとつの作業をする事で複数の仕事が同時に進むようになれば、自由に働ける環境が作り上げられると、そんなイメージかと思います。

あなたは今どのステージでしょうか。

フロー理論

仕事でモヤモヤを感じるときは「不安」か「退屈」になっている時なんだそうです。
挑戦と能力のバランスがとれているとき、人は「夢中」になります。
チクセントミハイさんという心理学者が「フロー理論」というのを提唱していますが、仕事でモヤモヤした時は自分が今どのポジションにいるのかを確認するとよいそうです。
「退屈」を感じているのか、それとも「不安」を感じているのか、それが分かった上で、「どうすれば夢中ゾーンに近づけそうか」を考えるとよいんだと。

この考えを基に部下と面談をすることを「フロー面談」と呼ぶのだそうですが、125年以上赤字だったスウェーデンの州営交通会社がこの「フロー面談」を用いてメンバーのマネジメントを行ったところ、1年でその会社が黒字になったという話もあるんだそうです。

あなたは今の仕事に夢中になっていますか?
「不安」を感じていますか?それとも「退屈」を感じていますか?

目標展開型

「人には目標達成型と展開型の2タイプがある。」
著者の仲山さんはこの言葉に出会って救われたんだそうですが、何を隠そう僕も全く同じことを感じた事があるのでめっちゃ共感してしまいました。

目標達成型の人は、明確な目標があって、それを達成するために逆算思考でやるべきことを抽出して、やるべきことを1つずつこなしていく。
そんな成功の法則を聞いた時、ものすごく息苦しさを感じていた事を思い出しました。
そんな人生面白いのか!?と。

目標達成型の人からすると急な飲み会の誘いとかははっきり言って無駄でしかないんですね。
でもそういう無駄な事もあるから人生楽しいんじゃないか!と僕は思う訳です。

展開型の人は今やりたい事を書き出してそれをとにかく夢中でやる。
夢中でやっているうちに気づいたら成功していると。
そんなタイプの人もいる事を知ってものすごくホッとしたのを思い出しました。

「目標達成型じゃなくてもダメ人間じゃなかったんだ」という仲山さんの考えにはめちゃめちゃ共感です。

自分のトリセツ

仕事というのは詰まるところ最後は作業になります。
好きな作業・嫌いな作業を分けて自分の取扱い説明書を作ってみましょう。
減のステージでは自分の強みに集中していくために、まずは自分の好き・嫌いをはっきりさせる事が大事です。

僕は
文章を書くのは好きだし、
自分の事を表現するのも好きだし、
何かを伝えるのも
人に何かを教えるのも好きです。

逆に
満員電車や
時間が経てば終わりみたいな仕事は嫌だし、
一方的な講義を聴き続けるのは嫌いだし、
誰かに価値観を押し付けられるのも嫌いです。

こんな風に自分の好き嫌いを書き出してみるとあなたが向かいたい方向性が分かるかもしれません。

許可を求めるな、謝罪しろ

米スリーエム社の行動規範に
「許可を求めるな、謝罪しろ」という言葉があるんだそうです。
とにかくやってみて、最悪ダメだったら謝ればいいじゃないか!と。
そんな文化の会社はそら伸びますよね。

また、この考え方は上司を助ける事にもなるんだそうです。
許可をとる=上司に責任を押し付けるようなもんなんだって。
失敗しても部下が黙って勝手にやった事であれば、上司に責任がない訳ではないですが、許可を出した時は上司に責任がある訳です。

私は自分の墓に次のような泣き言を刻みたいとは思わない。
「私はすごいことがやりたかったのだが、上司がやらせてくれなかった。」

そんな、ダサい奴にはなりたくないですよね。

自分の給料

会社で自由に働くためにはちょっと損するのがオススメなんだそうです。
「実力よりちょっと少なめの給料をもらう」
自分の能力と同レベルもしくは能力以上のお給料を貰っていると、会社にしがみつかざるを得なくなるんだって。

また、自由に働きたかったら
「浮いていること」
「しがみつかないこと」
が大切なんだって。
会社で浮いた存在になると、今度は浮いている人同士のいい出会いが増えるんだって。

まとめ

自由に働くためには段階があり、
「加減乗除の法則」で進んでいけば、誰だって自由な働き方に辿り着けると著者は言っています。
あなたのステージは今どこですか?
まずは好き嫌いせずがむしゃらに働いて、そのうち自分の強みに特化して、仲間をつくって、複数の仕事をシングルタスクをこなしていくように働けるようになれば、自由への扉は目の前です。

今日のあなたへの質問
「あなたのスキ・やりたいこと/キライ・やりたくないことは何ですか?」
ますは自分のトリセツを作るところから始めてみると良いかもしれません。
それでは今日もご機嫌な一日を!

コメント