今日は『マンガでよくわかる』どんなメンバーでも即戦力に変わるディズニーのすごい仕組みについてです。
・ディズニーのスタッフはなんであんなにイキイキと働いているんだろう。
・ディズニーのマニュアルにはどんな事が書かれているんだろう。
・うちの会社もディズニーみたいに楽しく働ける環境になればいいのに。
と、ディズニーの仕組みをわが社にも取り入れたいと思っている、そんなあなたにオススメの本です。
この本はディズニーランドの運営会社であるオリエンタルランドにて20年近く働いたのち、
ソコリキ教育研究所を設立、所長を務めている大住力(おおすみりき)さんの本です。
この本のあらすじ
ファミリーレストラン副店長の伊東さやかは、ある日「オペレーション改善部」への異動を言い渡される。
そこで会社から
「価格競争からの脱却」
「サービス品質の平準化と効率化」
「接客の向上」
という3つのミッションを与えられる。
さやかはディズニー出身の上司と一緒に店舗の改善に取り組んでいくうちに、職場に予想外の素晴らしい変化が起こっていくというストーリーになっています。
Chapter1
ディズニーのマニュアルでチーム力を上げる
Chapter2
ディズニー流の仕組みを自分の職場に取り入れる
Chapter3
仕組みを定着させるディズニーの教育
Chapter4
ディズニーはいきいきした職場も仕組みで作る
Chapter5
理念を浸透させ最高のスタッフを生み出すディスニーの仕組み
チームが機能しない時の3つの原因
チームが上手く機能していない時の主な原因として、以下の3つのタイプの人の存在が挙げられます。
1.ストレンジャー
やるべきことを理解していない人。
仕事ができず、それゆえにやる気や自信を持てない。
そのうえ、周囲に悪影響を及ぼす人。
2.ディスリガード
軽視する人。
定められたルールを軽視し、手を抜く人がいることで仕事の結果にほころびが生じる状態。
3.マインドレス
「なぜ、このサービスを行うのか」
「なぜ、この作業が必要なのか」
という本質を理解せず、淡々と作業だけを行っている状態。
こういう人たちがいる場合、チームは上手く機能しないんだそうです。
この3つの原因を解決するために用いられるのがディズニーのマニュアルです。
マニュアルというと堅苦しい決まりのように感じる人も多いかもしれませんが、
ディズニーのマニュアルはシンプルかつ、何をやればいいかが明確です。
順番を守って実施すれば、個人の能力に関わらず、誰でも同じ結果を出せるようになっています。
ディズニーのマニュアル例
嘔吐物処理のマニュアル
1.(嘔吐物を発見したら)ペーパーナプキンを被せる
2.(凝固効果のある)薬剤をふりかける
3.待つ
4.スイーピングして、ペーパーナプキンごとダストバン(ちりとり)に入れる
5.嘔吐物のあった場所に(消臭消毒効果のある)薬剤をかける
6.ダストバンを持ってコンテナに廃棄に向かう
この6つの手順の狙いは「嘔吐物をゲストの目に触れさせない」ことなんだそうです。
ビックサンダーマウンテンなどのジェットコースター付近では時々、嘔吐をしてしまう人もいるそうなのですが、嘔吐物を見かけないのは、このようなマニュアルに沿ってキャストが迅速に処理をしているからなんですね。
このように、シンプルで何をやればいいかが明確なマニュアルがあれば、
「ストレンジャー」「ディスリガード」「マインドレス」の発生を防ぐことができるのだそうです。
ディズニーマニュアル恐るべしですね。
マニュアルを機能させる3つの仕組み
ただし、マニュアルがあるだけで簡単に組織が活性化する程、世の中甘くはありません。
マニュアルを組織に浸透させるための様々な仕掛けが用意されています。
代表的なものがこの3つ
1.ブラザーシステム
新人と先輩がマンツーマンで徹底的に向き合う仕組みです。
2.「ありがとう」を引き出す仕組み
3つのGiveと呼ばれる簡単な取り決めによってゲストから「ありがとう」の言葉を引き出しやすい環境を作ります。
ディズニーの3つのGive
ゴミを拾いましょう。
写真を撮ってあげましょう。
案内をしてあげましょう。
3.クロスコミュニケーション
職場に出入りするいろいろな人を半ば強引にコミュニケートさせる手法
まとめ
ディズニーランドには毎年のように家族で行っていますが、いつ行っても楽しいですよね。
現実を忘れて夢の世界にいるような、ワクワクした気分になりますが、
その楽しさは、ディズニーの非常に考えられた仕組みづくりによって作り上げられているんだなぁと改めて感心してしまいました。
「ディズニーのマニュアルや仕組みはディズニーだけで使えるものではなく、あらゆる企業や人に活用できる」
という思いをもって、著者の大住力さんはディズニーの考えを世の中に広める活動をしているんだそうです。
今日のあなたへの質問
「あなたの組織でも真似できそうな仕組みはなんでしょう?」
それでは今日もご機嫌な一日を!
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