今日は川下和彦×たむらようこさんの『がんばらない戦略』についてです。
・がんばってるけど上手くいかない
・がんばってるのにいつも空回り
・がんばってがんばって・・・一体何になるんだろう。。。
と、努力しているのに報われないと感じている全ての方にこの本を捧げます。
「がんばらない戦略」登場人物
物語はガンバール国とガンバラン王国という2つの国が舞台です。
この物語に登場してくる主な登場人物はこの方たちです。
- とりあえず同じふくばかり着てる男
- ゲームばかりしてる男
- 美人とすれ違うと腕立て伏せをはじめる男
- 歯の真っ白なヨットマン
- 英語を学べるケーキ店
- 宣言する男と予約する女
- いっきなり寝る男
- 火曜日の淑女
- ノンフィクション過ぎる俺小説家
- ガンバラン国王
名前だけでどんな人か想像できそうな人から、「えっ、それってどういう事?」と感じる人まで沢山のキャラクターが出てきます。
今日は3人だけ、どんな人物なのかを紹介しちゃいます。
とりあえず同じふくばかり着てる男
1人目の男は「とりあえず同じふくばかり着てる男」です。
アップルの創業者、スティーブジョブズが毎日同じデニムとTシャツを着ていたのはとても有名な話です。
また、イチローが毎朝カレーを食べるという話も有名です。
彼らはなぜ、毎日同じ服・同じ食べ物を食べるのでしょうか。
実は人間が本当になにかを決める集中力というのは1日に10回分しかないんだそうです。
思わず「10回?」と思ってしまいましたが、人間が一日のうちに意思決定に使えるカードはたった10枚しかないんだそうです。
その大切な大切な10枚のうちの1枚を服選びに使いますか?朝ごはんなに食べるかに使いますか?
という話なんだそうです。
本当に大事な事を決めるカードを残しておくために、日々の些細な事は仕組化してルーティンにしてしまうといいんだそうです。
「今日は5時に起きよう」とか、そのために「22時にはベットに入って寝ようかな」とか、いちいち意志の力を使って決めるんではなく、毎日この時間に寝てこの時間に起きると決めてしまい、自分ルールに従って動いてしまうのが、結果的にがんばってないのに成果に繋がる一番の方法なんだそうです。
美人とすれ違うと腕立て伏せをはじめる男
次に出てくるのは「美人とすれ違うと腕立て伏せをはじめる男」です。
彼が提案するのは何かを始める時のトリガー(引き金)を決めておくとよいという事です。
あなたは歯磨きを頑張っていますか?
いや、頑張ってないですよね?
でも多くの人は一日2~3回歯磨きをして虫歯のない快適な生活を送っていますよね?
歯磨きが続くのは「朝起きたら」「ごはんを食べたら」「寝る前だから」などの、トリガーが決まっていて、そのトリガーに遭遇すると自然と始めてしまう習慣ができているからです。
美人とすれ違うというトリガーは極端だとしても、「朝通勤する時に通勤カバンを使って筋トレする」とか「電車に乗ったら本を読む」とか、いつもする何かの行動と身につけたい習慣を紐づけてしまうと頑張らなくてもその行動が続けられるようになります。
あなたの身につけたい習慣は、あなたが日々行っているどんな行動と紐づけられそうですか?
ノンフィクション過ぎる俺小説家
3人目は「日々起こった事をなんでも小説にしてしまう不思議な男」です。
レコーディングダイエットというのが流行ったのをご存じですか?
自分の食べたもの、自分の体重を日々記録して見える化する事で痩せていくというダイエットです。
ダイエットや目標達成に向けての勉強などは、1日2日頑張ったところでなかなか成果が出るものではありません。
そんな時に役立つのが自分が行った事を記録として書く方法です。
今までの行動の蓄積を見える化することで、これまで自分がやってきたことを無駄にしたくない!という気持ちが芽生えるんだそうです。
せっかくこれだけやってるんだから、もう少しやろうかなと。
がんばらなくても結果を出すための十ヶ条
最後にがんばらなくても結果を出すための十ヶ条をご紹介します。
1.
意志の力には限りがある
意志の力を消耗しないように、
繰り返しやることをルール化すべし2.
つまらないと思えば、我慢のために意思の力を使うことになる
面白くないことは、ゲーム化すべし3.
多くに取り組もうとすれば、医師の力を摩耗させる
やるべきことをシンプル化すべし4.
最初は意識してやっていることも、
繰り返すことで無意識にできるようになる
繰り返し行動で、自らを自動化すべし5.
効果を実感できないことは続かない
自分へのご褒美を見える化すべし6.
人に宣言すると、やり遂げようとする力が生まれる
やると決めたことを、約束化すべし7.
任年のカラダは無意識にテンポを刻んでいる
同じ行動を同じタイミングで繰り返して、リズム化すべし8.
行動のきっかけを決めると、スタートしやすい
決めた行動を条件反射ではじめられるように、トリガー化すべし9.
人間は積み重ねてきたことを
崩したくないと思うようにできている
日々取り組んだことを、記録化すべし10.
がんばらない戦略 99%のムダな努力を捨てて、大切な1%に集中する方 /アスコム/川下和彦
苦手なことをやっていると、苦痛がふくらみ、
意志の力をすり減らす
得意なことを見つけて、楽しく取り組むべし
まとめ
この本は、最後の「がんばらなくても結果を出すための十ヶ条」を伝えるための本です。
どれも、今までどこかで聞いた事ある事ばかりなのではないでしょうか。
そう、がんばらん戦略を実行するための知識は既にあなたの中にあるのです。
『夢を叶える象』を読んでも感じましたが、物語の力は絶大です。
この物語に出てくる「美人とすれ違うと腕立て伏せをはじめる男」「宣言する男と予約する女」などのユニークなキャラクターがいるからこそ、この10ヶ条は僕たちの頭の中に記憶として残ります。
そして自分の行動を変える原動力になるのです。
10ヶ条だけ読んで、ふむふむなるほどね。で終わるのではなく、あなたも是非、物語の世界を味わってみませんか?
今日のあなたへの質問
「あなたが今日から身につけたい『よい習慣』はなんですか?」
少しでも参考になったら嬉しいです。
それでは今日もご機嫌な一日を!
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