今日は『すごい会議』についてです。
・会議ってどうやったらうまくいくんだろう。
・「すごい会議って」どんな会議だ!
・いい会議ってなんだろう?
と、日々会議について考えている人にとって、本当の会議がどんなものかが分かる本です。
大橋禅太郎
著者の大橋禅太郎さんは1964年生まれ。
2021年の今だと57歳ぐらいですかね。
「すごい会議」は著者の大橋さんがシリコンバレーで「ガズーバ」という会社を起業した時に出会ったマネジメント手法なんだとか。
当時16人でこの先どうしたらいいんだろうか?と考えていた会社が半年で60人の会社に成長したのを目の当たりにして、そのパワーに惚れた彼は、「すごい会議」を日本で広める事にします。
「たかが会議で会社が変わるなんて・・・」
と、侮るなかれ。
今まであなたが出ていた会議は本当に会議と言えるのか?
と、価値観がひっくり返るような内容になっています。
すごい会議とは?
すごい会議とは
メンバーが適度な緊張感をもって参加でき、
人の意見を気にすることなく、自分の意見を発表でき、
参加者が「なにかやってやろう」と前向きな雰囲気になっており、
達成しようとしていることの本当の障害が前向きな形で明らかになり、
共有共感の持てる短期的で明確な目標ができ、
目標達成のための担当分野の明確化ができていて、
目標達成のための計画を立て、
その進行管理方法が分かっているような状態を創り出す会議の事です。
えっ!?
ちょっとよく分からないって?
まぁ簡単に言うと
メンバーがやる気満々で会議に参加して、これからチームとして立ち向かっていかなければならない課題に対してどうやってアプローチするかを決める会議です。
すごい会議のやり方
すごい会議を実施する時はこんな感じの順番で進めていきます。
質問①
今、うまくいっていることはなにか?
→「イケル」感じのムードをつくる
いきなり難しい議題で話し合ってもなかなかいいアイディアは出ません。
まずは、アイスブレイクがてら雰囲気の良くなりそうな質問でチームの雰囲気を明るくしましょう。
質問②
達成したいことはなにか?
→まずは自分の経営の意思をつくる
質問③
この会議で、達成したいことはなにか?
→会議に出るのは、呼ばれたから?
会議の目的と長期的な目的。
まずはゴールを明確にする事です。
会議に呼ばれてたから来ましたなんて人がひとりでもいたらその会議は上手くいきません。
会議に参加する一人一人の会議のゴールを決めましょう。
質問④
誰を会議に呼ぶか?
→ドリームチームをつくる
誰を呼ぶかもすごく大切です。
マイナスな意見ばかり言って会議の足を引っ張る人は少なからずいます。
この質問はむしろ質問①かもしれないですね。
質問⑤
今直面している問題はなにか?
→「どのようにすれば」のかたちに置き換えてみよう
これが「すごい会議」の肝と言っても過言ではありません。
まずは現状の問題や不満を吐き出すだけ吐き出しましょう
そして、その後その問題を「どのようにすれば」の形にするのです。
たったこれだけのことで、今まで考えもしなかったような面白いアイディアが出てくる状態になります。
例)仕事が面白くない
→どのようにすれば(めちゃめちゃ)仕事が面白くなるか?
メンバー間の仲が悪い
→どのようにすればメンバー同士が仲良くなるか?
そんな風に問題を1つ1つ質問文に置き換えていきましょう。
質問⑥
言えない問題はなにか?
→タブーを破れ
質問⑦
あなた自身のひどい真実はなにか?
→実はキャラクター
質問⑥~⑦では本当の問題を炙り出します。
会議の序盤では当たり障りのない問題ばかりが出てくるかもしれません。
でも本当の問題はタブーを破らないと出てこないのです。
経営者の考え方がクソだ!
経営者の魅力がない!
自分自身が甘えてる!
普段言えないような事も思い切って問題提起しないと本当の問題解決にはなりません。
質問⑧
これからの6~12か月で、このチームが達成する成果はなにか?
→今のやり方でできる目標は、目標と呼ばない
質問⑦までで問題が出尽くしたら後はそれを「どのようにして」解決すればいいかを考える事に集中です。
半年・1年で何をやり遂げようか。ここからはワクワクの時間です。
質問⑨
戦略的フォーカスを達成するのに、必要不可欠な担当分野はなにか?
→期待を合意する
やる事が決まったら誰が担当するかも決めましょう。
質問⑩
それぞれの担当者が、いつまでに何を達成すれば、戦略的フォーカスが確実に達成されるのか?
→コミットメント・リストをつくる
担当が決まったらいつまでにやるかも決めましょう。
質問⑪
いまから1ヵ月以内に、自分の起こす一番大きな、インパクトはなにか?
→人はチャレンジしたがっている
明確な目標が合意され、
自分になにか期待されるかが明確になり、
自ら宣言した約束がある。
こんな状態の人間はエネルギーに満ち溢れています。
最後の質問は、グループメンバーへの「チャレンジに必要なエネルギー」をプレゼントするための質問なんだとか。
この本を使うコツ
最後にこの本を使うコツがまとめられています。
1)うまくいきそうなやつを、まずは誰かに使ってみる
2)もし失敗したら「なぜ失敗したのか」を考えるのをいったんやめて「どうすればうまくいくか」を考える
3)最初はアレンジせずに手順どおりにやってみる
4)共犯者を見つける
あなたの周りに一緒にすごい会議を使って会社やコミュニティーを盛り上げてくれそうな共犯者はいませんか?まずは一緒にやってくれそうな仲間を見つけましょう。
まとめ
自分の会社の会議を本気で変えたい!と思っているのであれば、是非本書を手に取ってみてください。
このブログだけではお伝えできない会議のポイントが沢山学べると思います。
「発表する際にまずは自分の意見を紙に書く」とかね。
こうすると人の意見に影響を受けずに自分の本当に思っている事を発表できる環境が作れるんだとか。
たかが会議、されど会議。会議が変わればみんなの意識も変わります。
会議ひとつでいい感じのチームにもなるし、変な空気のチームにもなるし、会議って結構大事だと思いませんか?
今日のあなたへの質問
「あなたがこのページに期待していた事はなんですか?」
少しでも参考になったら嬉しいです。
それでは今日もご機嫌な一日を!
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