8050問題とは?「小説8050」:林真理子【今、日本がヤバい!】

小説8050 小説・実話
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今日は林真理子さんの『小説8050』についてです。
・8050問題って?
・引きこもりについて知りたい
・引きこもりの未来について興味がある
と、現代の社会問題に興味関心があるあなたにお薦めの本です。

8050問題とは?

8050問題とは80歳の親と50歳のひきこもりの問題です。
50歳になっても働かない息子(娘)が親の資産を食いつぶし、最後は親子で困窮してしまうという現代日本の社会問題です。

2019年3月29日に内閣府が発表した「平成30年度調査」によると、40~64歳のひきこもりが全国に61万3000人いるそうです。
また、15~39歳のひきこもりは推計54万1000人。
中年のひきこもりの方が人数が多く、ひきこもりは年々、高齢化・長期化しているんだそうです。
年齢問わずで言えば、日本でひきこもっている人が115万人もいるんだそうです。

80代の親、50代の子どもも高齢化が進んでおり、8050問題から9060問題に移行しているという話もあります。

小説8050

第一章 はじまり
第二章 苦悩
第三章 決起
第四章 再会
第五章 再生
第六章 裁判

この本は主人公の大澤正樹(父)が、中学時代から7年間ひきこもっていた長男と、娘の結婚を機に真正面から向き合っていく物語です。

ある日、近所の坂本さんのおばあちゃんが亡くなった家に東京地裁の執行官が訪れます。
おばあちゃんが亡くなったその家は地主さんとの契約が終わり、その家にはもう誰も住めません。
誰もいないと思っていたその家から出てきたのはなんとひきこもりの50代の息子だったのです。

正樹と妻の節子はその姿を見て、これが我が家の30年後の姿になるのではないかと絶望します。

奥さんとは離婚することになり、息子は自殺を試み、家族がバラバラになりそうになりながら、それでも一生懸命息子のために戦う父。
息子と向き合うだけでなく、長女と向き合い、妻と向き合い、世間と向き合い、本当に人生をかけて息子のために生きていくと決めた父親の物語です。

同じ父親として涙なしでは読めない作品です。
寝る前に15分だけ読もうと思って夜の22時にページをめくり出したら最後、深夜2時まで4時間ぶっ通して読み切ってしまいました。

まとめ

自分や自分の息子がもしひきこもりになってしまったらと思うと本当に辛いですね。。。
でも、これは決して小説の中だけの話ではありません。
実際、日本に100万人以上も実在するひきこもりの話なのです。
今すぐ自分が何かできる訳ではありませんが、こういった問題から目を背けてばかりはいられないと感じた一冊です。

今日のあなたへの質問
「息子(娘)が引きこもりになったら、あなたは息子(娘)にどんな風に声をかけますか?」
この本は是非、実際に中身を読んでみて頂きたい作品です。
少しでも参考になったら嬉しいです。
それでは今日もご機嫌な一日を!

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