今日は樺沢紫苑さんの『これからの生き方図鑑』についてです。
・あなたは今、幸せな人生を送っていますか?
・自分らしく生きていますか?
・毎日が楽しいですか?
・いつも笑顔でいられますか?
なんだか生きづらさを感じている、普段の生活が息苦しいと感じている人にとてもおすすめな一冊です。
この本を読むとこんな事が学べます。
◆目次
第1章「もっと幸せになる」生き方
第2章「自分をもっと成長させる」習慣
第3章「自分も人も伸ばす」働き方
第4章「メンタルを安定させる」習慣
第5章「健康でありつづける」生活
僕が気になったポイントをいくつかピックアップさせて頂きます。
「自分をもっと成長させる」習慣:行動を細分化する
カットしていない大きなピザがあったとします。
これを12等分して一口サイズにしておくとあら不思議。
ビール片手にテレビを見ながら、1時間もしないうちにピザがなくなってしまいました。
こんな経験はないですか。
この例えは仕事も同じで「やるべきこと(TODO)」を細分化すると、一つひとつのタスクをこなしていくうちにいつの間にか多くの仕事をこなしているということを伝えたいためのものです。
僕も新入社員の時の上司から「タスク分解できない奴は仕事ができない」と言われ、親タスクを子タスクへ、子タスクを孫タスクに分解して作業レベルまで落とし込むようにと教わりその効果を実感しているので、非常によくわかります。
タスクがあまりにも大きいと何から手をつけたらよいかわからず、結局行動に移せないという事はよくあります。
そんな時、仕事を細分化し、スモールステップに落とし込み、今日はとりあえず最初のファーストステップだけやってみよう!
そんな気持ちでステップ①をはじめるとあら不思議、気づいたらステップ②、ステップ③と進んでいることも。
ピザと同じですね。
「自分をもっと成長させる」習慣で気になったのは行動を細分化する習慣でした。
「自分も人も伸ばす」働き方:職場の人間関係は深めない
『職場の人間関係は深めない』と聞くと、そんな事して大丈夫?と思ってしまいそうですが、著者の樺沢さんの主張は『職場の人間関係はマイナスでなければいい』というもの。
好意の1対2対7という法則があるそうで、どんな組織に属してもあなたの事が好きな人・嫌いな人・中立な人の割合は以下のようになるそうです。
あなたのことが嫌いな『攻撃星人』1割
あなたのことが好きな『応援者』『相談者』2割
あなたのことが好きでも嫌いでもない『中立者』7割
だからみんなに好かれようと思っても無駄だし、不可能。
著者の樺沢さんがツイッターでアンケートをとったところ、職場の人間関係が「良い」と答えた人は57.3%、「悪い」が42.7%(有効回答数653人)だったそうで、職場の人間関係が悪いことは別に珍しいことでもなく、普通の事なんだそうです。
嫌がらせを受けたり足を引っ張られたりするのはキツイですが、マイナスでなければいいと。
『職場の同僚や上司とは、もっとコミュニケーションをとって仲良くならないと!』と、考えていた僕にとっては、なんだか心が楽になる考え方でした。
「自分も人も伸ばす」働き方:ミスや劣勢を、より多く経験する
カーリング女子『ロコ・ソラーレ』が、2022年の北京オリンピックで決勝進出を決めた際のインタビューで、吉田知那美選手は「私たちの最大のアドバンテージはたくさんのミス、たくさんの劣勢を経験してきたこと」と語りました。
ミスや劣勢は、その状況下にある時は非常に辛く苦しい状況だと思いますが、そういった経験を沢山する事で、同じような状況に陥った際、すぐに対応できるような貴重な情報が得られます。
なるべく、ミスをしないようにと考えていた僕にとって、ハッとさせられる考え方でした。
もちろんミスは嫌ですが、ミスをした後が大切ですね。
今後同じようなミスをしないようにするにはどうすればいいか?
今回のミスの経験で、今後に活かせることはないか?
そんな風な発想ができれば、ただのミスも貴重な経験の1つになるのではないでしょうか。
「メンタルを安定させる」習慣:適度にガス抜きする
日本で自殺する人が最も多い年代をご存じでしょうか。
実は50~59歳、この年代を中心に、40歳以上の自殺が実に全体の4分の3近くを占めます。
また、男性と女性の自殺者の比率はほぼ2対1で、男性の自殺者は女性の2倍近くにものぼります。
男性は『仕事の成功』を人生の目標に据えている人が多くいます。
しかし、50代も半ばを過ぎると会社での先行きが見えてきてこれ以上頑張っても昇進は難しいというあきらめムードが漂います。
頑張ってきた人、真面目な人ほど、そういう状況になると『目標喪失』状態に陥りやすいんだそうです。
『人生はメンタルが8割』という人もいるぐらい、人のメンタルは生活に大きな影響を与えます。
こんな状態にならないためにも、こういった目標喪失でメンタルが落ち込む状況は誰にでも起こりうることを知ること、適度にガス抜きすることが必要です。
誰かに弱音を吐いたり、ぼやいたりするだけ、話を聞いてもらうだけで人の心は軽くなるものです。
誰かと久しぶりに飲みに行く、あるいはスポーツ観戦に誘ってみる等、そこで会話をするだけでも心の癒しになります。
逆に心に余裕のある人は、メンタル的に落ち込んでいそうな人を誘ってみるとよいと思います。
「メンタルを安定させる」習慣:キャンプ
突然ですが、キャンプに行った事はありますか?
キャンプはメンタルを鍛えるためにも非常によい要素が詰まっています。
一般社団法人日本領工業協会の調査(2001年)によると、成人するまでに20回以上、つまり平均して年に1回以上家族旅行に行った人は『我慢強い』『思いやりがある』『協調性がある』『社交的である』等、周囲とのコミュニケーションや気配りに長けている傾向が強いという結果が出ています。
キャンプも旅行と同じように楽しく、感動的な体験ができる一方で、雨や風など思い通りにいかないこともあり『我慢強さ』や『レジリエンス(ストレスをやりすごす力』にプラスの影響を及ぼすのです。
創造力や記憶力もアップし、コミュニケーションも必然的に多くなるキャンプ、この夏家族と体験してみてはいかがでしょうか。
「健康でありつづける」生活:闇風呂
最後は、ちょっと変わった健康法、闇風呂です。
真っ暗にしてお風呂に入るだけなんですが、たったこれだけで家の中に非日常空間が広がり、リラックス効果が得られます。
本当に真っ暗だと見えないので、キャンドルやアロマを焚いて入る人が多いようです。
なんか最近疲れてるなぁと思ったら、是非試してみてください。
【書評】これからの生き方図鑑
生き方図鑑の中で僕が気になったトピックスをいくつか挙げさせて頂きましたが、生き方図鑑の中には心地よく生きていくためのヒントが沢山詰まっています。
何もやらないと批判され、何かやると批判され、なんだか生きづらい世の中だなぁと感じる今日この頃。
最近なんだかつまらない。楽しくない。面白くないと、人生に対して悲観的になっている人に程、読んで欲しい一冊です。
今日のあなたへの質問
「人生楽しんでますか?」
少しでも参考になったら嬉しいです。
それでは今日もご機嫌な一日を!
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